近年夏場に以前では考えられないような高い気温が発生しております。
有名な所では埼玉県の熊谷市で2018年に41.1度を記録しています。
猛暑は毎年のように猛威をふるい、お客様の中でも熱源を収納している
制御盤にも対策をほどこしておられるようです。
制御盤用クーラーです。
しかし当社としましては異論を唱えさせて頂きます。
なにも、すべて制御盤クーラーを否定する訳ではございません。
制御盤クーラーを設置すれば熱対策、結露対策にもなります。
しかしながらスペック的にあまりにも高くもったいないと感じます。
初期段階で40万~60万程度の価格であり、ランニングコスト
は春~秋までフル回転で電気代もかなり必要です。
それらを制御盤に多数設置されており莫大な電気代の消費です。
官民一体で補助金まで出して推進しているLED照明化でかなりの
消費電力が減少しCO2削減に貢献したにもかかわらず、他分野では
方向性が逆行しています。
まず、ご理解頂きたいのは盤内に収納されている電子制御機器や
電子パーツやその他電気機器類はメーカー保証値で使用周囲温度
の上限は55度前後がほとんどである事です。仮に50度であったとしましょう。
通常の密閉式熱交換機は盤内に熱源があったとしても
盤内と盤外に完全分離された状態でファンを使い熱交換器部分
で冷却して盤内の温度と外気の温度と同じ程度に保つものです。
屋外が上記の様に41度の状態で人間であれば一定時間以上
の時間で体調異常や死にいたる事もあるかもしれません。
しかし、盤内では41度程度であろうとメーカーの使用環境内
であり、かつ十分余裕のある温度下で電子機器類には問題
ないのではないでしょうか?
あるメーカー様のホームページに~度周囲温度が上昇すると
電子機器類の寿命が短くなるといったコメントがございましたが
メーカーの使用温度上限をはるかに下回る温度で使用して
寿命がどの程度短くなるかは疑問です。
その場合最前線の現場では他の不具合が発生しているかも
しれません。また、フル稼働の盤用クーラー自体の能力、故障も心配です。
そこで当社では通常の密閉式熱交換ファンを推奨します。
価格も3万程度ですし、ランニングコストもクーラーと比較すると
電気代は非常に安価となります。
当社としましては、株式会社アイ電子工業様の熱交換ファン
MRS-160シリーズをお薦め致します。
詳しくはアイ電子工業様へ熱源の種類とワット数をお伝えして
使用個数を決定しメーカー様か代理店様よりご購入下さい。
そして、湿気対策が必要であれば結露防止器と併用可能です。
ある大手パワーコンディショナーメーカー様も
冷却には単体の熱交換器で冷却されています。
非常に賢い選択であるとともに、国策とも合致した最良の選択
ではないかと思います。制御盤メーカー用クーラーメーカー様
にも単体の熱交換器はございます。
是非、皆様におかれましても、環境面も考慮し最良のご選択を
お願い致します。